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Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/11266/5170

Title: いじめ問題に関わる教師の認識についての一考察 : 臨床心理士による教員研修への視点から
Authors: 岡本, 淳子
Keywords: いじめ
教師
認識
教師研修
心理臨床
臨床心理士
Issue Date: 20-Mar-2005
Publisher: 立正大学心理学研究所
Abstract: 本研究では公立小中学校の教諭を対象にした調査から、現代の教師のいじめに関わる認識について把握した。その結果、小学校教師の70%、中学校教師の93%が学校生活の中でいじめを認知しており、かつ、調査対象の教師たちのほとんど全員がいじめ指導に難しさを感じていることが分かった。いじめに関わる子どもたちの様子に危機感を抱いている教師も全体の約8割に上った。教師たちは、事故の発生や子どもたちの健全な人格の成長への危惧、いじめのエスカレートによる集団の分裂、崩壊などを初めとしてさまざまな危機感を抱いていた。いじめの指導をめぐっては全校体制による指導が重視されているところであるが、学校全体で解決しようとした経験のある教師の方が少なかった。指導をめぐる自由記述からも、具体性が伝わる記述が少ないことも特徴として見られた。これらの結果から、教師へのいじめ研修やスクールカウンセリングにおける支援を考えるとき、従来いじめ研修で重視されていた「見えにくい」いじめへの理解の啓発から、「見えているが対応が難しい」いじめ指導を支援する研修への重点の移行が必要であると考えられた。心理臨床の立場から今後の教師たちの支援にあたっては、今回の調査で得られた教師たちの危機感や指導の難しさに対応するような多様な研修を計画することや、研修に際しては、教師たちのいじめ指導における苦悩にも理解を払うことが重視されると考えられる。また、教師たちは目の前の子どもたちへの指導に集中しがちだが、さまざまな広がりを見せるいじめの性格を考えるとき、視野を広げて指導を行えるよう、教師たちの研鑽への動機を高める支援も行うことが必要と考えられる。
URI: http://hdl.handle.net/11266/5170
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