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60巻1号 >

Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/11266/5840

Title: 世界主軸産業の中国アジア化と08年恐慌後の世界構造(1) : 自動車産業のグローバル再編成への新情報革命の意義
Other Titles: The world after 2008 crisis and leading world industry in China. Asia : global reorganization of auto industry and digital information system
Authors: 田中, 裕之
Tanaka, Hiroshi
立正大学経済学部
Rissho University
Keywords: 2008年恐慌
先進国産業の停滞と中国・アジア世界の登場
基軸通貨問題
世界主軸産業
中国経済の動力
自動車部品の独立性
垂直統合システムから分散ネットワークシステムへ
電子制御システムと新情報革命
Issue Date: 20-Sep-2010
Publisher: 立正大学経済学会
Abstract: 本稿の主題は,2008年恐慌以降の世界経済における中国世界の登場と世界的主軸産業である自動車産業の再編成である.08年恐慌以降の米欧先進国経済の停滞と中国アジア経済の急激な成長は,世界経済の牽引役がもはや米欧資本主義中心ではなく,中国が世界拠点となるアジア経済を軸に,世界経済の動向をとらえる必要性を示している.このような現在の中国世界の登場が提起する問題は,大きく分けて二つになろう.まずは,20世紀世界構造の総括であり,二つの世界大戦をはさんだ,欧米資本主義を中心とする基軸通貨体制の総括と戦後体制崩壊の意味解析になる.本論では,1929年世界恐慌との比較から,08年恐慌以後の基軸通貨問題,世界主軸産業のグローバルな再編成の問題を提起する.もう一つの問題点は,現在,中国が世界最大の自動車製造,販売拠点となり,それによって提起される,自動車産業の分業システムや製品構造の変化である.そこでは,自動車産業の世界史的地位が問われる.別の言い方をするならば,世界的主軸産業である自動車産業が,20世紀製造業の生産システムをいかに代表するのか.どのような点で19世紀産業革命とは異なり,今後どのような変化に直面するのか,という問題になろう.ここでは,20世紀,アメリカ型大量生産システムの総括が必要になる.本論では,自動車部品とその分業・協業システムの独自性と今日における変化を,製品構造と生産システムの転換の可能性として論及する.とりわけ,その変化の中心的担い手である,電子部品の増大,コンピューター制御による情報制御システムの役割について問題を提起する.本稿は,21世紀の新情報革命の役割について本格的な論及をせずに,基本問題を指摘する形にとどめた.本論の続編として,パソコン,インターネットwebシステムの独自性の考察を,汎用大型コンピューターシステムとの異質性を前提にしながら,次回以降,本格的に考察する予定である.第一章は,08年恐慌後の基軸通貨問題,ドル,ユーロ低下と人民元の評価について問題提起し,世界的主軸産業の基本性格,中国経済の動力としての製造業の基本問題について論及する.第二章は,中国新興自動車メーカーの登場が提起する問題,自動車とデジタル機器,電子・電気機器産業との分業,自動車のコントロールシステムに論及する.その際,大量生産における「互換性部品」製造の意義を考察し,電子制御系部品の増大と情報ネットワークの意義を提起する.
URI: http://hdl.handle.net/11266/5840
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