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61巻3/4号 >

Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/11266/5859

Title: 中国金融改革の現代的課題 : リーマン・ショック後の中国経済と金融改革
Other Titles: Problems of China's financial reform : China's economy after the Lehman shock and financial reform
Authors: 五味, 久壽
Gomi, Hisatoshi
立正大学経済学部
Rissho University
Keywords: 中国巨大資本主義
世界市場の基軸国
RED CAPITALISM
アメリカの求心力の喪失
人民元の基軸為替化
国有企業と民営企業
中国資本主義の転換
4兆元財政支出
地方政府の融資拡大と不良債権増加
中国金融改革
商品経済的合理性
Issue Date: 20-Mar-2012
Publisher: 立正大学経済学会
Abstract: 本稿の主題は,リーマン・ショック以後の世界経済において,中国巨大資本主義が世界市場の基軸国となりつつあることによって,あらためて直面している中国金融改革の問題点と課題とを論じたものである.中国巨大資本主義が世界市場の基軸国となりつつある以上,中国人民元の基軸為替化は,速度の遅速はあっても必然的に進行せざるを得ない.この中国人民元が基軸為替へと向かう過程は,2007~8年のリーマン・ショック以降の世界的局面で現実に進行している.欧米日の先進国における金融危機は,金融機関の財政資金による救済が行われたことを通して,財政危機(ソヴリン・リスク)に転じた.このことが,ユーロの解体まで予測させる深刻な危機とアメリカの求心力の喪失による麻痺状態を顕在化させ,ドルとユーロの基軸為替としての展望を中長期的に失わせた.したがって,中国巨大資本主義の世界市場における存在感は増大しており,人民元の基軸為替としての登場はすでに要請されている.しかも,中国巨大資本主義は,今後の資本蓄積過程において対外面への依存度を必然的に減らして行く.したがって,中国巨大資本主義の対内面から見た金融改革の必要性と課題がどのように登場しているかを確認する.国内面から見れば,中国は,1990年代以来国有企業改革と金融改革を一体のものとして進めてきたが,2000年代において人民元の過小評価を維持するためドルの買い支えによるインフレーションの進行下において,低利資金の国有企業への供給による癒着関係が生じた.ついでリーマン・ショック後において4兆元の財政支出を行った結果,住宅バブル・インフレ抑制の困難に加えて,地方政府の融資拡大と不良債権増加が懸念されている.しかも,中国巨大資本主義は,労働力不足と賃金の上昇,高齢化社会の到来などに直面し,中国国内市場における消費拡大に依存する経済成長への転換点を迎えている.このことは,商品経済の市場的コントロールシステムを整備するという中国金融改革の新たな必要性を登場させている.
Description: 石田孝造教授・關哲雄教授定年退任記念号
URI: http://hdl.handle.net/11266/5859
Appears in Collections:61巻3/4号

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