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Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/11266/6656

Title: 南インドの景観考(4)―カーヴェリ川流域―
Other Titles: Landscapes in South India (Part 4) : The Cauvery River Basin
Authors: 元木, 靖
Motoki, Yasushi
Keywords: 南インド
カーヴェリ川流域
自然環境
宗教的性格
社会変容
地域像
Issue Date: 28-Mar-2019
Publisher: 立正大学経済学会
Abstract: 本稿では,南インドの景観研究の一環としてカーヴェリ川流域に注目し,流域 の自然環境,宗教上の特徴,経済自由化以降の社会変容の3 つ観点から検討し, 併せて流域の地域像について考察した.1990 年代から続く急速な人口増加の傾向 は,インドの他の地域と同様に,南インドにおいても社会変化の大きな特徴となっ ている.南インドのガンガーとして知られるカーヴェリ川の流域は,北インドに 誕生したカースト制度が伝統的な住民生活と融合して,今日につながるヒンドゥー 教に対する信仰が色濃く残っている世界であり,また上・中・下流の間で気候・ 地形・高度などの自然条件の地域差がはっきりした地域である.この流域では, 1990 年代頃までは,灌漑水利の開発に重点が置かれ稲作中心の農業の生産性向上 (「緑の革命」)が続けられ,緑の革命は下流部から中流,さらに上流への順で進み, 流域に共通した景観を生みだしてきた.しかし,2000 年代に入って穀類以外の商 品作目の発展などの動きと同時に,農村と都市経済との繋がりがすすみ,都市人 口が農村人口を上回るDistrict が生じてきている.ただ,それが大勢になってい るわけではない.流域内での社会変容の地域差はきわめて大きく,その差は都市 化の影響との関連だけでは理解できない.カーヴェリ川流域全体をとおして今日, 注目すべき特徴は,この流域に潜在する水環境の制約(降水量不足)の問題が,急 速な人口増加による生活用水需要,さらに農村における商品農業志向や工場進出 にともなう生産用水の需要の増大などを背景として,さまざまな地域問題(矛盾) を引き起こしている点に認めることができる.カーヴェリ川流域ではこうした地域特性を踏まえて,これからの経済開発をどのように進めていくかが大きく問わ れるであろう.
URI: http://hdl.handle.net/11266/6656
Appears in Collections:68巻4号

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